編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2017.01.04 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第75回 使えば使うほど汚れて傷つく、愛されるスポーツ施設
2016年はリオパラリンピックが開催されたこともあり、パラスポーツの認知度が大きく上がった年でした。15年、内閣府が行った調査では「パラリンピックを知っている」という人の割合は98.2%に上っています。
そんな中、様々な自治体や団体、もちろん私たちNPO法人STANDも各地でパラスポーツの体験イベントを開催しています。また、チームや選手が練習する機会も増えています。ここで多くの団体が直面するのが「スポーツ施設を借りる」という高い壁です。
国や自治体のパラスポーツに関する理解は急速に進み、体育館などのスポーツ施設はパラスポーツの使用に開放する方向です。しかしそれでも現場との間にはギャップがあります。
リオパラリンピックの直前に日本パラリンピアンズ協会が発表したアンケート「パラリンピック選手の競技環境」によれば、「障がいを理由にスポーツ施設の利用を断られた経験、条件付きで認められた経験の有無」は、パラリンピアンの21.6%が「ある」と回答していました。特にウィルチェアーラグビーや車椅子バスケットボールなどの車椅子系スポーツの選手から、そうした声が寄せられていました。
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