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陸上・山本篤、アジア新で連覇&2冠達成 ~アジアパラ競技大会~

 アジアパラ競技大会第4日の21日は、陸上競技で山本篤(スズキ)が男子100メートル(切断など)で12秒81のアジア新記録をマークし、前回大会に続いての連覇を達成。走り幅跳びに続く2冠目となった。女子100メートル(視覚障害)では佐藤智美(東邦銀行)が13秒62で銀メダルを獲得。また、開会式で日本選手団の旗手を務めた高桑早生(慶應大)は女子100メートル(切断など)で、追い風参考記録ながら自己ベストを大きく上回る13秒38で3着に入り、銅メダルを獲得した。

 水泳では、女子100メートル自由形(運動機能障害)の河村有香(クラマ)が優勝。卓球の男子シングルス(知的障害)は竹守彪(ヤオコー)が制した。柔道では女子57キロ級の三輪順子、同63キロ級の米田真由美(ともに三井住友海上あいおい生命保険)が、それぞれ銀メダルを獲得した。

 1次リーグ最終戦に臨んだ7人制サッカーはシンガポールに4-0で圧勝し、決勝進出が決定。同じく決勝にコマを進めたのは、車いすテニスの男子ダブルス、国枝慎吾(ユニクロ)と眞田卓(埼玉トヨペット)組だ。車椅子バスケットボール女子は、イランに95-14で快勝し、白星スタートを切った。前日、初戦を白星で飾った5人制サッカーは強敵・中国と対戦し、0-0のドローとなった。一方、金メダルへの最大のヤマ場を迎えたゴールボール女子は、イランに1-4で敗れた。


141022.jpg○高桑早生コメント
「すごく悔しい。記録は良かったし、今、自分にできることは精一杯できたと思うが、金メダルをもって帰ることができなかった。しかも4年前(広州での)銀メダルよりも下の色になってしまって、応援してくれた方々に本当に申し訳ないという気持ちでいっぱい。ただ、レース自体はすごく良かった。スタートも周りに流されることなく集中して入れた。次のリオ(パラリンピック)や世界選手権に向けていい経験になった」

○ゴールボール女子コメント
江黑直樹ヘッドコーチ
「悔しい。最後のフィニッシュというところの精度をもっと上げないといけない。あれだけ追い詰めておきながら、最後に攻めきれなかった。前半は1-2とリードされてはいたが、ある程度思い描いていたようなゲーム展開だった。後半に自分たちがやろうとしている移動攻撃を逆にやられてしまったことが大きかった」


(文・写真/スポーツコミュニケーションズ 斎藤寿子)