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車椅子バスケは男女ともに銀メダル ~アジアパラ競技大会~

 アジアパラ競技大会最終日の24日は、車椅子バスケットボール男子が決勝に臨み、地元韓国と対戦したが、50-61で敗れて大会連覇とはならなかった。同じく前回に続いての優勝を狙った女子はリーグ戦最終戦で中国に43-65で敗れ、通算2勝1敗で銀メダルとなった。

 陸上では男子1500メートル(視覚障害)で堀越信司(NTT西日本)が4分8秒93の大会新記録をマークして優勝した。同400メートル(知的障害)の北村亮太(東大職)は銀メダルとなった。自転車の混合タンデム(視覚障害)のロードレースでは大城竜之(文京盲学校教員)も銀メダルを獲得した。

 アジアパラ競技大会として2回目となる今大会には、41カ国・地域から約6000人の選手が出場し、18日から7日間にわたって23競技が行なわれた。初日からメダルラッシュにわいた日本は、前回大会の103個、目標の120個を大きく上回る143個(金38、銀49、銅56)のメダルを獲得した。

 4年後の次回は、アジア大会と同じインドネシアで開催される。

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○車椅子バスケットボール男子コメント
及川晋平ヘッドコーチ
「(選手たちの力を)引き出すことができず、悔しい気持ちでいっぱい。選手たちは(決勝に向けて)十分に準備はできていたし、いいコンディショニングでもいたが、(監督である自分が)試合をうまく進められなかった。(準決勝の)イラン戦のように、もう少し流れに乗ったり、我々のバスケットが続いていくというような感じを絵に描いていたが、非常に難しかった。やろうとしていること、やっていることに間違いはない。ただ、今後は選手個々の遂行力を上げていかなければならないと感じた」

藤本怜央(主将)
「(銀メダルは)今の全力を出して思い切りぶつかっていった結果だと思っている。(韓国とはお互いに)リズムとテンポを取り合った40分だった。自分たちは決してリズムを失っていたわけではなかったので、韓国が自分たちよりも確率よくシュートを決めていたというだけ。今後、それが勝敗ラインだとしたら、僕も含めて全員がイージーショットを確実に決めていくことと、ボールサイドとオフサイドの連携をもっと密にして、1回のオフェンス、あるいはディフェンスでリズムをしっかりと自分たちに引き寄せるという精度の高いバスケットを目指さなければいけないと思う。この経験が無駄ではなかったというところをリオの予選でしっかりと見せたい。こういう経験が日本を強くすると思うので、今後に期待してほしい」


(文・写真/スポーツコミュニケーションズ 斎藤寿子)