編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第130回 "ママ"アスリートの違和感

写真:イメージ_1.jpg 子育てをしながらパラスポーツで活躍している、いわゆる「ママアスリート」と話したときのこと。彼女は「ママさんアスリート、と言われることに違和感があるんですよ」と語りました。曰く「ママさんアスリート頑張れ! ママなのにすごい! 子育てと両立してすごい! 子連れでトレーニングすごい!と、褒められるのは嬉しいのですが......。でも、"パパアスリート頑張れ!!""パパなのにすごい!"って、ほとんど聞かないですよね~」と。

 ふと、自分のことを思い出しました。私は28歳のときに起業しました。今から30年も前のことで、前例が少なかったこともあり、「女性なのに」という枕詞がついていました。「女性なのに」の後には、「よく頑張っているね」「思い切ったね」「すごいね」「嫁にいかなくても、一人で生きていけるね」などの言葉が続きました。一つひとつに目くじらを立てることはなく、素直に「褒めていただいている」と受け止めていました。でも...。


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伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

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