高橋陽子　応援メッセージ｜障害者スポーツ　ロンドンパラリンピックへの挑戦　ロード・トゥ・ロンドン

応援メッセージ

「自分らしく生きる」とか「ありのままを認める」という言葉に捉われて、身動き取れなくなっている若者が多くなっています。“自分らしい”とか“ありのまま”は、考えていてもそうそうわかるものではないからです。私は、個人や企業のフィランソロピー（社会貢献）の推進をしていますが、事業の一環で、障害者のアートに関する仕事も多く、私のお気に入りのアーティストも沢山います。「障害を克服してすごい」とか「自閉症ならではの個性があればこそ」とか「心がピュアだから心を打つ」とかさまざまなコメントが寄せられます。でも、彼ら自身はそんなことにお構いなく、無心にひたむきに目の前の作品に向かっています。情報や選択肢の多さの中でうずくまる若者が羨望するのびやかさが、そこにはあります。好きなことにがむしゃらに向かい、思いっきり挑戦し続ける。自分の表現手段を得た人のエネルギーがほとばしります。そこに魅力を感じます。

ロンドン・パラリンピックが近づいてきました。自分を表現するために、自分を賭けて思いっきり精進してください。その姿が、“自分らしさ”に捉われている多くの若者の心を解放してくれるのでは、と願います。

一人ひとりのアスリートたちの活躍を心から応援しています！

＜高橋陽子（たかはし・ようこ）プロフィール＞岡山県出身。公益社団法人日本フィランソロピー協会　理事長。
企業の社会貢献を核にしたＣＳＲの推進に従事。主に、企業の社会貢献活動のコンサルテーションや企業とNPOのマッチング、従業員など個人の寄付・ボランティア推進活動などに携わり、民間の果たす公益活動の促進を目指している。主な編・著書に『フィランソロピー入門』、『社会貢献へようこそ』など。
公益社団法人日本フィランソロピー協会 http://www.philanthropy.or.jp/