応援メッセージ


私は、15歳から自転車競技を始めました。17歳の時に見たアトランタオリンピックで、高校の先輩である十文字貴信選手がメダルを獲得しました。その衝撃的だった映像を見て、私自身もオリンピックを強く意識するようになりました。そして25歳の夏、2004年のアテネオリンピックに出場し、いろいろな人に支えられながら何とか銀メダルを獲得することができました。
メダル獲得からしばらくたった時に、オリンピックで私の走りを見ていたという人から手紙が届きました。「私は自分の夢をあきらめていました。しかし、長塚さんの走りを見て、もう一度自分の夢に挑戦しようと思いました。そしてその夢をかなえる事が出来ました」これがスポーツの力なんだ!その時にそう感じました。それまでは競技を一生懸命頑張るだけの自分。その手紙をもらい、自分が走る事で喜んでくれる人がいる。これはスポーツの力なのではないか?アスリートが頑張る事で、見た人も感動する。なんだかうれしくて涙が出てきました。
人はそれぞれ、自分一人で頑張っているようで、実は多くの人に支えられて生きている。一人では生きていけない。アスリートも一緒なのだと思います。パラリンピックのアスリートがもっと頑張れるように、私も一緒に応援したいと思います。結果は気にせず、頑張る姿で私たちに感動をくださいね!なんて言ったら言い過ぎでしょうか?
<長塚智広(ながつか・ともひろ)プロフィール>1978年、茨城県出身。1998年にプロの自転車競技の選手としてスタートし、2000年シドニー、2004年アテネ、2008年北京と3大会連続でオリンピックに出場し、アテネではチームスプリントで銀メダルを獲得。世界一といわれるロケットダッシュで日本をメダルへ導いた。2011年には競輪選手生活14年目にして初のG1(特別競輪)制覇を果たし競輪王となる。
ながつか智広公式サイト http://t-nagatsuka.net/