応援メッセージ


子供の時から体を動かすことが大好きで、じっと座っていることが苦手でした。野球、サッカー、なんでもやりましたけれど、その時はスポーツという意識はありません。とにかく体を動かしたい、という気持ちが先でした。
今の子供たちは体を動かすことをしなくなっています。それは大人があれはダメ、これは危険と言って、自由に体を動かす楽しさを取り上げてしまっているからだと感じますが、それはよくありません。人間は、生涯の中で必ずピンチになったり、うまくいかなかったり、苦しい状況に遭遇します。私も海で何度もその経験をしました。そんな時に他人に責任転嫁せず、自分で自分の身を守ることがとても重要です。その対処のしかたを子供の時に体を動かしたり、またスポーツをしたりすることで学ぶのです。
パラリンピックの選手は身体にハンディキャップがある状態の中で戦っています。その姿は私たちに苦難に立ち向かうためにどうすればよいかをたくさん教えてくれています。ロンドンではとにかく思う存分、精一杯、戦ってほしいです。順位は後からついてくるものです。持てる力を十分発揮することこそが大切です。
<白石康次郎(しらいし・こうじろう)プロフィール>
1967年、東京都出身。海洋冒険家。1986年に第一回ヨット単独世界一周レース(BOCレース)優勝の故多田雄幸氏に弟子入り。1994年世界最年少26歳の若さで176日間ヨット単独無寄港世界一周を達成する。2006年単独世界一周ヨットレース「5OCEANS」クラス I に日本人として初挑戦し、2007年5月に総合2位でゴールする快挙を達成した。2008年にはヨットでサンフランシスコ-横浜間、世界横断最速記録を更新した。
白石康次郎公式ホームページ http://www.kojiro.jp/