編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

■すべての人が好きなスポーツをする社会へ


130206.jpg 寒さも本格化して、いよいよウインタースポーツのシーズンインです。障害者スポーツアスリートたちも海外にどんどん遠征を始めました。

 日立ソリューションズという企業には障害者のスキー部があります。2010年のバンクーバーパラリンピックの金メダリストなど、世界トップクラスの選手を擁する名門スキー部です。その中にはチェアスキーといって、スキー板の上に椅子のようなものがついていて、座って滑ることができるクラスもあります。日立ソリューションズの受付では、選手たちの勇姿をビデオで紹介しています。

 ある日、この会社を訪ねた女性が受付に申し出ました。「このビデオを譲っていただけませんか?」。話を聞くと、女性には車いすのお子さんがいて、家にこもりがちなのだそうです。いろいろなところに連れて行こうとしても、なかなか外出したがらない。「こんなスポーツがあるなんて知りませんでした。上半身だけで、こんなに力強く滑ることができて、そして世界で戦っているなんて、本当にすごい。息子にこれを見せたらきっとスポーツをしたいと言うと思うんです。それはスキーじゃなくていい。何でもいいから、何かしたいって言ったら、私はどこにだって連れて行きます」。・・・・


このつづきは >>「Wendy-Net」(合人社計画研究所)でご覧ください!




〈この内容は2013年1月15日月刊Wendy第284号、および「Wendy-Net」(ともに合人社計画研究所)に掲載いただきましたものです。〉




伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

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