編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第110回 「支援する事業」の違和感

写真:伊藤数子 じっとしていたら出会うはずのない方とお目にかかれる機会は、本当にありがたく思っています。その場をつくってくださる方に感謝でいっぱいになります。例えば会合や講演などですが、実はその際に違和感を覚えることがあります。それは「パラスポーツを支援している伊藤さん」、「障害者をサポートしているSTANDさん」と紹介していただくことです。「あれっ?」という違和感です。

 支えている、支援している、サポートしている--。私をご紹介いただく際にこうした言葉がすっと自然に出てくるのは、障害のある人は弱い立場だから支援やサポートが必要で、伊藤やSTANDはそれを行っている人やNPO法人という認識だからでしょう。
 
 私はパラアスリートやパラスポーツのことを支援もサポートもしていません。そう言っていただくのはおこがましい、申し訳ないと感じます...。


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伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

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