編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第114回 追加の1年をもらった

写真:競技会場イメージ 新型コロナウイルスの影響により2020東京オリンピック・パラリンピックの延期が決定しました。この知らせを聞いた多くの人がまだ戸惑いの中にいることでしょう。今回の延期がパラリンピックにどう影響するのか。実は準備期間が延びたというポジティブな一面もあるのではないでしょうか。

 東京での開催が決定してから、2020年夏を目指し様々な準備が行われてきました。オリンピック・パラリンピックは社会変革活動です。今年の東京大会では、その後の社会を共生社会に変えるための準備も行われてきました。組織委員会からは「Tokyo2020アクセシビリティガイドライン」が示され、様々な視点での提案がされています。しかし、これは法的根拠を持ちません。強制はできないのです。また、全ての仕組みや物を新しくつくるわけではなく、これまでの社会の上につくり込んでいくものです。すべてが理想というわけにはいかないのです。

 例えばスタジアム、交通手段、駅、道路、宿泊・観光、建物などに関し、障害のある人が快適に移動し観戦できるかどうか。これらの点についてもまだまだ改善の余地がありました...。


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伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

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