編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第139回 手をつなぐだけで、できるはず。だれもがスポーツできると感じる環境

20220510_1.jpg スポーツ基本法の前文には<スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利>と記されています。しかし、2021年11月にスポーツ庁が実施した「スポーツの実施状況等に関する世論調査」では、成人の週1回以上のスポーツ実施率は56.4%にとどまっています。

 同じくスポーツ庁が、同年12月に実施した「障害者のスポーツ参加促進に関する調査研究」によると、障害のある成人の週1回以上のスポーツ・レクリエーション実施率は31.0%です。

 以上のことからも分かるように、障害のある人のスポーツ実施率は、まだ低いのが現状です。

 いくつかの地域の特別支援学校でお話を聞きました。特別支援学校の児童生徒数は1955年が2万8142人、1990年が9万3497人、2020年が14万4823人。人口減少に転じてからも増加し続けています。

 部活動に積極的に取り組んでいる学校もあります。しかし運動部やクラブがある学校は、「小学部」が9.4%、「中学部」が37.2%、「高等部」が58.6%(「特別支援学校のスポーツ環境に関する調査」文部科学省)であるものの、所属・参加する児童生徒は少ないのが実情です。

全員にスポーツを好きになってほしいということではありません...。


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伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

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