編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第156回 傷ついて、汚れてこそ体育館

写真:イメージ パラスポーツに関わる活動を始めた約20年前。

 車椅子スポーツのイベントで一番ハードルが高かったのは、体育館探しでした。

 STAND設立のきっかけとなった電動車椅子サッカーの活動場所は、所謂「障害者高齢者体育館」でした。だから車椅子スポーツで使用できたのです。他の体育館が使用できないことを知る由もありません。しばらくして様々なパラスポーツイベントを各地で展開しようとしたとき、このハードルのことを知りました。

 曰く「床が傷つくから使用許可が出ない」と。

 2013年、東京パラリンピック開催が決定し、直後からパラリンピック、パラスポーツの認知度は上がり、パラスポーツのイベントが各地で賑やかに行われました。わたしは、パラリンピックが社会変革活動で、こうして社会が変わっていくんだと、実感しました。"スポーツ施設は、障害の有無に関係なく開かれたものとなっていく"と......。


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伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

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