編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第175回 読書は練習に似ている!?

写真:イメージ 先日、古本を買いました。以前から気になっていた本をたまたま目にし、思わず購入。随分前、20代の頃、ラインマーカーで線が引かれた古本に出合い、その後ついた習慣があります。当時の記憶をたどります。

 買った古本のページを開くと、ラインマーカーで引かれた線がびっしり入っていた。
「いやだな。確認してから購入すべきだった」
 知らない人がチェックした軌跡をたどるようで、少し気味が悪かったんです。でも「読みたい」という気持ちは抑えられません。ならば、と違う色で線を引きながら読むことにしました。

 まったく意識していなかったのですが、半分くらいまで進めて振り返ると、この本を手に取ったまったく知らない先輩(私よりこの本を先に選んで読んだという意味で)と私は、線を引く場所が違ったり共通していたりしました。

 この先輩がどういう意図をもってマークを付けていたのかはもちろんわかりません。かくいう私自身も、目的をもって行ったことではありませんでした。ただ感じるままにマークしていく軌跡が、かの先輩とまったく違うわけでも、全体を通して共通していたわけでもなかったんです。そこに面白さを感じました。

 以降、読書するときにはラインマーカーを片手に、とするようになりました。書籍を汚してしまう罪悪感もありました.....。


このつづきは >>二宮清純責任編集「SPORTS COMMUNICATIONS」サイトでお楽しみください!




伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

フェイスブック

ツイッター

アーカイブ

  • 清水建設株式会社
  • SPORTS COMMUNICATIONS - ~二宮清純責任編集~
  • www.shimizu12.com
  • Takemi Art Sports
  • ラジオデイズ:「声」と「語り」のダウンロードサイト