編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2025.05.01 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第175回 読書は練習に似ている!?
先日、古本を買いました。以前から気になっていた本をたまたま目にし、思わず購入。随分前、20代の頃、ラインマーカーで線が引かれた古本に出合い、その後ついた習慣があります。当時の記憶をたどります。
買った古本のページを開くと、ラインマーカーで引かれた線がびっしり入っていた。
「いやだな。確認してから購入すべきだった」
知らない人がチェックした軌跡をたどるようで、少し気味が悪かったんです。でも「読みたい」という気持ちは抑えられません。ならば、と違う色で線を引きながら読むことにしました。
まったく意識していなかったのですが、半分くらいまで進めて振り返ると、この本を手に取ったまったく知らない先輩(私よりこの本を先に選んで読んだという意味で)と私は、線を引く場所が違ったり共通していたりしました。
この先輩がどういう意図をもってマークを付けていたのかはもちろんわかりません。かくいう私自身も、目的をもって行ったことではありませんでした。ただ感じるままにマークしていく軌跡が、かの先輩とまったく違うわけでも、全体を通して共通していたわけでもなかったんです。そこに面白さを感じました。
以降、読書するときにはラインマーカーを片手に、とするようになりました。書籍を汚してしまう罪悪感もありました.....。
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