編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2025.06.02 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第176回 隣人
マンション暮らしをしています。隣人とは、まったく付き合いがありません。
先週、その隣人が引っ越していきました。お名前も存じ上げない若いご夫婦。月に一度くらい、廊下で顔を合わせると挨拶する程度の関係でした。数カ月前、赤ちゃんが誕生したと、お目にかかった際に聞きました。
引っ越しの2~3日後、私の家のドアノブに手提げの紙袋が掛かっていました。物騒な世の中です。一瞬たじろぎましたが、勇気を出して中を見てみました。お菓子のようです。紙袋には、小さな便せんが可愛いシールでとめてあります。
「〇〇〇に住んでいました■■(お名前)です。
居住中は大変お世話になりました。
心ばかりですが受け取っていただけると幸いです。
本当にありがとうございました。
お身体にお気をつけて」
フルネームも連絡先も記されていませんでした。このかわいいギフトのお礼を言う手間をかけないようにした心配りと、拝察しました。
こんなことがあるんだ、と涙が出るほど嬉しかったです。温かく優しいお隣のご夫婦が急に愛おしくなりました.....。
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