編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第55回 一方が"してもらい"、他方が"してあげる"という関係はない

丸山さん(左から2番目)のグループは4人で構成。丸山さんの左隣が谷尾さん、右隣が茂樹さん 昨年から「挑戦者たち」をサポートしていただいている清水建設に、パラスポーツと深く関わっている方がいる。その話を聞いた私は、是非ともその方にお会いしたいと思い、ご紹介いただきました。その方とは名古屋支店土木部の所長を務める丸山敏男さんです。名古屋へ、インタビューに行くつもりでいた私に、電話口で丸山さんは「ぜひ現場に見に来てくださいよ!」と一言。「もっともだ」と思い、「雪のつどい」を見学するため、3月、長野県志賀高原のスキー場へ行ってきました。

(写真:丸山さん<左から2番目>のグループは4人で構成。丸山さんの左隣が谷尾さん、右隣が茂樹さん)

 今年で40回目の「雪のつどい」は、和歌山県内にある特別支援学校の職員などが企画し、1976年からスタートした障がい者向けに数日間行われるスキー教室です。丸山さんが初めて参加したのは20年前。スキー上級者である丸山さんが、奥様の友達である特別支援学校の教諭から参加の依頼を受け、実現したそうです。当初、丸山さんは軽い気持ちで参加しました。が、その日以来、毎年、欠かさず「雪のつどい」に参加することになるのです。

 20年前の「雪のつどい」は丸山さんにとって、障がいのある人との初めての交流でした。それまでは障がいのある人に対し、どこか悲観的で暗いというイメージを持っていたそうです。しかし、その時に受けた印象はまったく逆のものでした。障がいがあることをまるで感じさせない。参加者が皆、底抜けに明るかったんです。丸山さんは"大きな思い込みだった。世の中には知らないことがたくさんあるんだな"と感じました。「雪のつどい」に行くたびに、教えられることばかり。刺激を受けて帰ってくる。丸山さんにとって、年に一度、今ではなくてはならない大切なイベントになったそうです。

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伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

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